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メガベンチャーに内定したので就活でやったことを振り返る 中Contents
大学3年10月 長期インターンで楽しく開発を始める
3年の5月にインターンを探して撃沈した話をしましたが、それから5ヶ月が経過しています。
Swiftで中級者と自称できるくらいにはなったので、開発経験を積むために長期インターンを探し始めました。それでも「また5ヶ月前みたいにどこも門前払いされたらどうしよう」という不安があったのも確かです。
エンジニアの知り合いに勧められ、今回は大手のサイトではなくWantedlyで探すことにしました。
すると、出るわ出るわ求人の数々。5ヶ月前使ったサイトとは求人の数もページの雰囲気も全く違ったもので、かなりびっくりした記憶があります。
なんとなくWantedlyを毛嫌いしていましたが、随分印象が変わりましたね。始めから使えばよかったと思います。
どうしてもインターンをしたかった自分はSwiftのタグが付いている会社に「話を聞きに行きたい」ボタンを押しまくりました。30社以上は押したんじゃないかと思います。
その結果、学生のインターンを募集している会社はほぼ全て日程調整の返信が来ました。承認欲求が爆上がりですね。面接も結構穏やかで、大体の会社は「働きたいなら来ていいよ」という感じでした。
エンジニアの世界は初心者には厳しいけど、一定以上のスキルがあれば急にイージーモードになるんだと改めて実感しましたね。
最終的に受託系のiOSアプリ開発をしている会社でインターンを始めました。新機能の開発など責任ある仕事を任せてもらって、とても充実しています。
10月の後半くらいからは本選考を受け初めました。Web系の会社は通年採用をしているところが多いので、この時期からエントリーができます。
後になればなるほど枠が埋まって、ボーダー層には厳しくなってくるので行きたい企業は早めにエントリーするのが吉だと思います。
大学3年11月、12月 自己分析と企業研究と面接の毎日
この段階で初めて将来の具体的なイメージや目標を固めました。それまでは
「なんとなくエンジニアになって楽しく裁量を持って開発をしたい」
くらいにしか思っていなかったのでなかなか骨が折れる作業です。イメージを固めるのに1週間くらいかけました。
行きたい企業を30個ほどに絞り、早く終わらせたかったので志望度の高いところから順番にエントリーして行きました。
面接が昼の中途半端な時間にあったり、スカイプ面接をするために家にいなくてはいけなかったりして、あまり大学にいけませんでした。それでもなんとかなるのは文系の特権ですね。
1週間に8個面接があった週が一番しんどかったと思います。特に志望度の高いところ以外はエントリーシートや企業研究がいい加減になったのが反省点だと思っています。
人気企業でもどこでも通るような超優秀なエンジニアでなければ、しっかりと企業の風土と理念にも目を向けて、受ける会社を絞ったほうが良いです。
自分のキャパでは1週間に4つ以上面接を入れると、企業研究がかなりおろそかになりましたね。
当然お祈りを受けることも多くありましたが、しっかりと反省と振り返りをして、時には選考に落ちた理由を問い合わせるなどして、第一志望の企業に備えました。
選考結果のまとめ
- 一部上場大手IT企業 2次面接でお祈り
- 100人規模の有名ベンチャー 2次面接でお祈り
- 中規模人材系ベンチャー 1次面接でお祈り
- 中規模の有名webサービス運営会社 書類落ち
- 技術志向のメディア運営企業 技術選考落ち
- 大手ゲームとSNSの企業 1次面接でお祈り
- 大手ゲーム会社 1次面接でお祈り
- チャラめのメガベンチャー 1次集団面接でお祈り
- 中規模のアプリ開発会社 最終面接を辞退
- 某メガベンチャーの子会社 2次面接を辞退
- 大手の福祉系のIT企業 3次面接を辞退
- メガベンチャーIT企業 内定
結局は第一志望にはいけませんでした。内定したのは第二志望の会社です。それでも会社の人気度や倍率に関係なく「志望度の高いところほど通過率は高い」という傾向は如実にありました。
やはり面接官もそのあたりを見抜いているのだと思います。
普通の文系の就活生に比べればエントリーも少なく、あまり時間をかけずに早めに終えられたのではと思います。
就活始めた当初は。いっぱい内定出たらどうしよう…と思っていましたが、そんなことを考える実力ではありませんでしたね。内定辞退って一回やって見たかったですけどね…。
エンジニアの新卒就活の選考フロー
よほど大きな会社でない限りはWeb系の就活の面接は3回が普通です。その前に書類選考、一部の企業は技術テストがあります。
ポートフォリオを作って、ガクチカとチーム開発の経験を書ければ書類はまず落ちません。周りの学生も書類で落ちたという話はあまり聞かないですね。
それよりも、しっかりした軸があって、エンジニアとちゃんと会話ができるか、なおかつ技術力があるかが見られているのだと思います。
1次で人事が出てきてソフトスキルと会社との相性を見られて、2次でエンジニアが出てきて技術を深く突っ込まれて、最終で将来やりたいことや、意思確認をされるというのが典型的な流れです。
もちろんいろんなパターンがあって途中でインターンを挟んだり、長期インターン経由でしか採用しない企業もあるので注意が必要です。自分は正直だるかったのでそういう会社は受けませんでした。
自分が選考受けた会社は、エンジニアでなくても知っているような有名企業なのでやっぱり求められる技術もかなり高いものでした。
特にゲーム系の会社はかなり技術を求めてくるので、技術選考を突破しても、1次面接でサーバーサイドの技術を深く突っ込まれて撃沈、というのがよくあるパターンでした。
内容はそこまで難しくないので、基本情報技術者の資格の勉強をしていれば、結果は違っていたと思います。
運のいいことに、圧迫面接というのはありませんでした。色々話を聞いてみると最終で役員が圧迫気味ということはよくあるそうですね。そういう社風の会社は合わないと思ってお断りしていました。
面接で何が評価されたのか聞いてみた
内定した企業の人事の方に自分が評価されたポイントを聞きました。
- 文系でも熱意を持ってエンジニアリングに取り組んでいる点
- 情報系の学生に負けないくらいの技術テストの点数が取れていたこと
- ユーザーをしっかり分析した開発ができていたこと
- 論理的な話し方ができていたこと
自分には、学会での発表、長期のインターン、留学などと行った特筆すべき経験はありませんでした。
それでも新卒採用は経験や技術だけをみている訳ではありません。ポテンシャルがとても重視されることは改めて述べるまでもないでしょう。
Web系の企業が他と違う点があるとすれば、ものすごい技術と経験があった上で、なおかつポテンシャルを見られることが多いということでしょうか。
他の業界であれば業務に直接関係のある経験を新卒に求めることはほとんどありません。しかしWeb系のエンジニアではある程度の経験やスキルは当たり前になってきます。
「これだけ勉強しやすい環境が整った中で、開発経験が全くないのは、やる気と情熱がない証拠。だからポテンシャルもないと判断する」
というのが普通の考え方です。
当然2、3日の勉強では熱意ややる気をアピールできません。未経験者が一定の水準を超える期間の目安は半年だと思います。
就活のことなんか一切考えずに、半年間いかに効率的かつ必死に学んで、成果をアウトプットするか。それが結果的に就活を大きく左右します。