Contents
逆質問とは
逆質問。面接に置いて、エンジニアや人事からされる通常の質問とは逆に、学生が社員にする質問のことです。
今まで行った全ての面接で逆質問の時間が設けられました。
「逆質問 おすすめ」「逆質問 NG」などとgoogleで検索すれば情報は様々出てくるのですが、エンジニアの場合は他の業界とは少し違うルールや風習があったりします。
一般的に良いとされている質問、一見良さそうな質問が悪い印象に繋がってしまうことが良くあります。
今回はそうした質問の例を自分の体験を元に紹介していきたいと思います。
一見良さそうだけど反応が悪かったり意味のない逆質問
この企業のカルチャーを教えてください
質問があまりにもざっくりしすぎています。
Web系に限らず新卒は企業へのカルチャーフィットが特に求められます。しかし、これをダイレクトに聞いてしまうと答えにくいような顔をされて微妙な答えがかえって、微妙な空気になることがよくありました。
「もっと質問の粒度上げてくれ」と人事の人にはっきり言われたこともあります。
カルチャーと行っても様々な角度から答えられるので、「エンジニアでも企画を考える風土はありますか」「どのような性格の人が多いですか」などと具体的に質問すると良いでしょう。
入社までに技術的に学んでおくべきことはありますか
決して悪い質問ではありません。エンジニアなんて一生勉強なのですから、学習意欲を面接で見せるのは悪くないことです。
しかし、この質問で何か役に立つ情報が得られたことはありません。
大抵は「学生のうちにしかできないことを思う存分やってください」と言われるだけです。
エンジニアが学生の技術レベルを完全に把握するのは難しいことが大きな原因でしょう。
学習意欲をアピールしたいなら
「これからこういう勉強をしようと思うのですが、それが御社で生かせる場所はあるでしょうか」
と聞きましょう。役に立たないということはほとんどなく、自分の学習がどのように仕事に繋がるか具体的に教えてくれるようになりました。
立ち上げたばかりの新しい領域に関するしつこい質問
BtoCのIT企業は、世の中に広く知られている事業以外にも様々な新規事業を展開していることが多くあります。
新しいマイナーな事業に関する質問は、会社のホームページや決算資料を詳しく読んでいる証拠にもなり、熱心さを伝えることができます。
しかし、しつこくその事業ばかりの質問をして、主要事業に興味がないような印象を与えるのはマイナスです。
それに現場のエンジニアや人事があまり詳しくない可能性も高いといえます。
新入社員はまず人員に余裕のある主要事業への配属の可能性が高く、様々な面で余裕のない新規事業をいきなりやる確率は低いと言えます。
全く興味のない事業に配属されて早期に離職されることは企業が最も恐れることなので、そうした印象を与えるのはよくありません。
自分も同じことをやってしまい、面接官に怪訝な顔をされ、第一志望に落とされてしまった経験があります。
既存の主要な事業への興味関心を十分に伝えた上で、新規事業の質問を行いましょう。
開発に使われているプログラミング言語についての質問
エンジニアなら開発に使われている言語はやはり気になるところでしょう。
これも決して悪い質問ではありませんが、使用される言語は流行とともに変わっていくため、長期的に見ればそこまで意味のない質問です。
どのくらいモダンな環境か聞きたければ、言語よりも使用しているフレームワークやクラウド(AWSやGCP)聞いておきましょう。
また、この質問から会話があまり広がりません。
「今は主にRubyを使っているけど、その時々で最適なプログラミングの言語を現場で選択しているので決まりはありません」
というような答えが大抵は返ってきます。そういう意味で
「新規事業で使用される言語やフレームワークはどのようにして決まるのでしょうか?」
と確認のために聞いておくのがおすすめです。エンジニアの裁量がある程度推し量れます。
「うちは暫くは〇〇しか使わないつもりだよ」みたいに返ってきたら要注意です。
エンジニアの地位が低く、技術を伸ばす環境としてはお勧めできません。
研修についてのしつこい質問
現場に配属されるまでの研修については、経験が浅い人にとっては特に関心があることでしょう。
プログラミングを体系的に学んだこのないであろう非情報系の人にとっては、エンジニアとしての基礎を作る貴重な機会です。
しかし、よく言われている通り、研修についてのしつこい質問は受動的な印象を与えます。
企業にとっては、研修をあてにしてくるような人材よりも、自分で勝手に勉強して成長してくれる人材の方がありがたいですよね。
研修に関する逆質問や疑問は割と解答がはっきりしているので、面接ではなく企業の口コミ掲示板や懇親会などのフランクな場で酒の入ったエンジニアに聞くのがベストです。
その他に避けるべき逆質問
あまり良くない質問はこのあたりでしょうか。他にも色々ありますが、下記の様な質問をうっかりでもしてしまわない様に気をつけましょう。
- 待遇や残業、給与に関するしつこい逆質問
- ホームページで少ししらべればわかる様な内容
- 面接ですでに話題になったこと
- 強みや企業理念に関する質問
- 社会人ドクターの制度に関する内容
こうした質問は面接の場ではあまりふさわしくありません。
しかし、多くのWeb系の企業では、インターン、説明会、勉強会などの様々なところでお酒を交えた懇親会を実施しています。
そうした機会に聞きにくい話を、しつこくない範囲で聞いてしまいましょう。こうした懇親会にはかなり自分も助けられました。
また、入社意欲やコミュニケーション能力をアピールするためには何か質問をした方が良いでしょう。
グループ面接なら他の人に先に言われてしまわない様に、複数個の質問を考えておくのが無難です。
ただし、役員面接の一歩手前で、今までたくさん面談をしてもうネタがない…という場合は無くてもしょうがないと思います。
自分も、質問はないと正直に答えたり、おすすめの本ないすかみたいなあんまり関係ない話もしましたが、問題なく通っています。