エンジニアがスーツ強制の会社に入社してはいけない2つの理由

こんにちは。なっかーです。

最近はメディアでエンジニアの働き方について紹介される機会が多くなってきました。

10年ほど前はエンジニア=ブラックというイメージがありましたが、近年はオシャレなオフィスで私服で勤務という自由なイメージが広がっています。

実際はというと、日本のエンジニアはまだまだ待遇が低く、大部分が薄給で長時間働いています。

一歩キャリアの積み方を誤ってしまうと取り返しのつかないことになり、劣悪な環境で働かなくてはいけません。

そうした事態を避ける代表的な方法の一つに「私服禁止、スーツ強制のIT企業を避ける」というものがあります。今回はその理由について述べていきます。

スーツ強制は大抵、客先常駐の会社だから

エンジニアは大きく、勤めている会社内で働く場合と、客先に派遣されて働く場合に分けられます。

客先のオフィスで働く場合は、客先の企業がお金を払っている以上、派遣されたエンジニアは下っ端のよそ者ということになります。(契約上は違いますが)

周りがスーツを着ているのに、下っ端のエンジニアが「私服の方が開発しやすい」という理由で私服を着るわけにはいきません。

なぜSESをやっている企業に入っては行けないか

エンジニアを他社に派遣してお金を貰うサービスをSESと言います。上で述べた客先常駐も多くはSESに該当します。

IT業界の経験が長い人、実力のある人ならわざわざSESをやっている会社には入らないのですが、知識のない人はこうした会社に入って客先に派遣されることになります。

なぜ、SESをやっている会社を避けるのかというと

  • 基本的にエンジニアは単純労働者と扱われる
  • マージンが抜かれるので給料がとても安い
  • 経歴詐称が頻繁に行われる
  • 使っている技術が古い
  • 辞めにくい
  • 開発環境が劣悪
  • 客先の言いなりとなり創造性どころの話ではない

などの理由があります。エンジニアとして技術を身につけてキャリアを積みたい方は絶対にオススメしません。

「うちはSESをやっています」と大っぴらに宣伝する企業は少ないので、最初は見抜くのが大変かもしれません。いずれにしても客先で働くので事実上スーツは強要です。

就職活動、転職の場合はとりあえず私服勤務がオーケーな会社を受ければ、高確率でSESや客先常駐を避けることができます。

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私服を許可しないのは非合理的だから

最大にして最もシンプルな理由は、非合理的だから、ということに尽きます。別にスーツを着たから生産性が下がるということではありません。

エンジニアって基本的にはわがままな生き物で、「こういう開発環境で働きたい」という希望を多く持っています。

  • フレックスタイム制がいい
  • 10時出勤がいい
  • リモートワークしたい
  • コミュニケーションはSlackで
  • 最新技術や言語を使いたい
  • 書籍代を負担してほしい
  • デュアルディスプレイは必須
  • メモリが8Gはないと人権がない
  • Qiitaでの情報発信を許可してほしい
  • 部署異動の制度があるといい
  • 有給を消化したい
  • 渋谷から近いところがいい
  • 家賃補助がないと東京はきつい
  • 勉強会に顔を出したい
  • 副業をしたい
  • 風通しのいい場所で働きたい
  • 残業は少なめがいい
  • 私服勤務がいい、スーツは

最近はエンジニア不足ということもあり、Webエンジニアならこの中の複数の制度が整っている会社も珍しくありません。

勿論エンジニアのわがままを叶えるのにはお金がかかります。最新の機器を導入したり、補助制度を整えるとなるとそれなりの投資が必要になるでしょう。

フレックスやリモートにすると管理が大変になり、コミュニケーションが不足することを懸念するのも自然な発想です。

副業や情報発信をすることで、エンジニアが転職することを恐れる気持ちも百歩譲って理解できます。

しかし、「私服勤務を認める」というのは上に述べた希望の中で、最も簡単でコストのかからない取り組みではないでしょうか。

取引先に会う営業ならまだしも、基本的にオフィスか自宅にいて作業をするエンジニアにスーツは必要ありません。

採用ブランディングでも私服可というのは大きな魅力です。全く投資をすることなく採用の可能性を上げられます。

このように、私服を許可するのは合理的な判断と言えます。それでもスーツを強制し私服を許可しない会社は、他の面でも非合理的で、昭和の慣習を何の工夫もなく踏襲する前近代的な会社だと推測できます。

たとえ現場の社員が生き生きと働いて、優秀である場合も例外ではありません。現場には革新的な人が多くても、上層部が頭の固い人で、私服勤務を認めていない可能性があるからです。

営業上がりで技術の全くわからないワンマン社長だとこうしたことが起こりがちなので注意が必要です。

エンジニアにスーツを強制する理由

客先常駐でもなく、エンジニアが自社内で開発を行うのにスーツを強制する企業は一定数存在します。

会社の述べるその理由というのはある程度パターンがあって

  • エンジニアだけ私服を許可したら他の部署から反発が来る
  • 同じビルに入る会社が、スーツ強制が多い
  • 外の方が出入りする際に私服だと悪い印象を持たれる

というのが代表的なものです。

取引先でない会社に気をとられる必要はない

就活で「周りの会社がスーツだからうちだけ私服ってわけにはいかないんだよね」という話を聞いて残念に思いました。

他の会社の服装云々を気にする筋合いはないですし、ビル内の会社と取引をすることがなければ問題はありません。

それよりも、スーツを強制することで、エンジニアが採れなくなることの方がよっぽどのリスクです。

働き方改革で有名なサイボウズさんも、同じビル内(日本橋ビル)に丸紅や証券会社、銀行、保険会社など固めの日系企業がズラリと並んでいますが、普通に私服で勤務しています。

ビル内でどうしても私服が着れない場合は、そのビルに入居することを選んだこと自体が非合理的な判断であり、エンジニアが大切にされる会社の可能性は低くなります。

ずるいというのは小学生的な発想

あの人は仕事ができて給与が高いからずるい」「あの人は仕事ができて役職があるからずるい」なんて言ったら誰だっておかしいと思いますよね。

でもこれが私服勤務やフレックスタイム制の話になると急に変な平等意識が働き出すんです。

営業が9時にスーツで出勤してくる中で、エンジニアが私服にサンダルで11時ごろ出勤してきたら不満が上がった例があります。

日本はメンバーシップ的な雇用の文化があり、会社を家族に例える人もいるので平等意識が働くのは当然かもしれません。

気持ちはわからなくもないですが、人材確保と離職防止のために給与と待遇に大きく差をつけて、然るべき報酬を用意するのは当然のことです。

スーツ勤務の会社は、全体として高い成果をあげても待遇が上がらないケースが非常に多いと感じます。

自意識過剰な日本企業の風習

外からお客さんがやってきたときに、私服で対応すると失礼に当たると考える人もいるようですが、考えすぎですね。スーツ=礼儀正しい、というイメージを頑なに信じるのは思考停止です。

中学生や小学生の時に、

「下駄箱の靴がきっちり揃っていると、学校を訪れた外部のお客さんにすごくいい印象を持ってもらえます。みんなでそうした素晴らしい学校を作っていきたいですね」

みたいなことを言われたことがあるかもしれません。

そんなこと誰もいちいち気にしていやいないですし、「誰かに見られるから頑張る」という発想そのものが小学生的な発想から抜け出せていません。

どうでもいいところで自意識過剰になって、何かと理由をつけて昔の風習を維持する会社に入りたいでしょうか。

スーツは客に悪い印象を与えることも

スーツは逆に客に不安を感じさせることもあります。技術力のあるエンジニアであれば、他社の開発現場を見て全員スーツを着ていたら引くと思います。

「こんなスーツばかりの会社でクリエイティビティを発揮できるのだろうか」

「技術力はあまり高くなさそうだからこの会社との取引は辞めておこうか」

と思われても仕方ありません。

仮にあなたがアメリカのGoogleやAmazonの開発現場に遊びに行ってエンジニアが全員スーツを着ていたら、ハロウィンの仮装か何かだと思うでしょう。それと同じです。

別にスーツを着たい人はそれでいいと思いますし、各々が最も生産性の上がる状態を作れるのが理想です。スポーツ選手がユニフォームを着るように、エンジニアは仕事をしやすい服装でいるのが当然です。

就職活動でスーツを着ていくべきか

就職活動でもスーツを半強制的にする企業も存在します。そういう意味では私服を着ることがマイナスになる可能性もあります。

ですが、そういう会社は、

  • 合理的な判断ができない古い体質の会社
  • 客先常駐でレガシーな現場に派遣される会社

のどちらかなので、エンジニアとしては近付かない方が賢明です。

私服OK > オフィスカジュアルOK > >スーツ強制

の順で待遇が悪くなっていく傾向があります。具体的には勢いのあるベンチャーであったり、Web系の企業は技術力もエンジニアの待遇もしっかりしています。

逆にスーツ強制の会社は逆に落としてもらうのが正解なので、面接でスーツを着ることはオススメしません。これは会社訪問や説明会でも同様です。

スーツか私服かで悩むくらいなら、身だしなみを整えることに時間を使いましょう。

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