エンジニアの就活でよく聞くスラングや隠語をまとめてみた

 

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IT業界は独特の世界

IT業界は独特な慣習や文化が多い業界です。

特にWeb系は狭い世界でなおかつ若い人が多いので、他の業界では通用しない考え方や文化も数多くあります。

それ故に、普通に就職活動をしていてはあまり耳にしないスラングや略語も多くあります。

他の学生が知っている言葉を知らないと、説明会で話の流れが掴めなかったり、面接で興味や関心の面でマイナスになる可能性があります。

今回はそんなことにならないよう、Webエンジニアを目指す方が最低限押さえておきたい言葉を、略語とスラングに絞って紹介します。

知っていないと恥ずかしい略語

みんしゅう

楽天が運営する「みんなの就職活動日記」の略称。

簡単にいうと選考やインターンの情報を匿名で自由に書き込む掲示板。IT業界に限った掲示板ではない。

情報を欲して質問するものは多いが、回答をする者は少ない。

内定を取ってしまえば情報を提供するインセンティブは何もなく、人事に特定される方がよほどリスクが高い。

2ちゃんねるよりは信憑生が高く、荒らしも少ないが、精神をすり減らすだけなので見ることは進めない。

人事ニア

エンジニアや技術に理解の深い人事のことをこう呼ぶ傾向がある。

面接で技術のことをアピールしても、人事に理解されないことも多いので、理解された時は嬉しく感じる。

CtoC

Web系企業の説明会で頻繁に耳にする言葉。

  • 企業間取引のBtoB
  • リテールのBtoC
  • 行政サービスのBtoB

に当てはまらない新たな取引の形態。個人間取引とも言われる。

  • フリマアプリ
  • シャアリングサービス

が最もイメージしやすく、メルカリやヤフオク、Airbnbが有名。

他にも

  • チケットキャンプのような売買サービス
  • ココナラのようなスキルシェア
  • オンラインショップ構築サービス

が有名。

アドテク

アドテクノロジーの略。人手では実現できない効率的な広告配信を可能にする技術の総称。

非常に大量のデータを高速で捌くので、その系統の技術を身に付けたい学生に人気が高い。

専門用語が多く、全容を理解しづらいので、よほど興味のある人以外は簡単な理解で問題ない。

EC

electronic commerceの略でざっくりいうと、インターネット上で物の販売、購入を行うことをさす。

eコマースと文章で書かれることもある。アマゾンや楽天、メルカリが有名。

BtoC,BtoB,CtoCに別れ、それぞれでビジネスモデルが異なる。

アドテク、メディア、ゲーム、ECはWeb業界の中で典型的な4つのビジネスモデルであることを押さえておきたい。

LT

ライトニングトークの意味。ライトニングは稲妻という意味があり、稲妻のようにあっという間の短いプレゼンを指す。

数分の制限時間の中で、自分が使っている技術や、業務から得た知見をまとめて話す。技術に直接関係ないライフハックや面白いネタを話す者も多い。

Web業界ではLTと称して、エンジニアが一箇所に集まり、交代でLTを行って様々な知識を吸収することも多い。

エンジニアのレベルに関係なく行えるので、学生が登壇することも多い。

GAFA

昨年の流行語にもなった、世界のインターネット業界を支配する4大企業の総称。

Google,Amazon,Facebook,Appleをさす。ネット業界だでなく、全企業の時価総額ランキングの上位を占めている。

巨大なプラットフォームを持ち、インターネット上の事実上のルールを定めている。

巨大な資本を背景にライバル企業を買収したり、ライバル企業の事業を真似してパワープレイで潰すことが多い。

SES

システムエンジニアリングサービスの略。エンジニアが委託契約を結んで客先でシステム開発を行うのが本来の定義。ほとんどの場合は実態は派遣契約であり、違法な形態である。

エンジニアとして採用されたが、なぜか別の会社に派遣されて、働かされるとイメージすればよい。

エンジニアの立場は低く、全く関係ない業務をやらされることも多い。技術的な成長も望めず薄給で使い捨てられる確率が高い。

どの会社に派遣されるかは自分で選べず、稀にある良い案件に携われるかは運であるので「案件ガチャ」と呼ばれる。

エンジニアであれば技術を身につけていち早くこの形態から脱しなければならない。

知っていないと恥ずかしいスラング

Go Bold

株式会社メルカリのこと。「六本木のGo Boldの会社」と言われたりする。

メルカリの3大バリューの一つだが、Go Bold(大胆にやろう)が有名すぎて他の2つがあまり注目されない。

メルカリ社はエンジニアを各地から高待遇で引き抜いていくのでブラックホールとも呼ばれる。

エディタ論争

数あるエディタの中でも歴史があって使用者が多い、EmacsとVimの愛用者の間で起こる考え方の違いを大げさにいった表現。

エンジニアはエディタに限らずこだわりが強い人が多く、自分の使うツールや言語が最高だと考えがちである。

新卒テーブル

新卒の初任給をベースにして給与が上がっていくシステムのこと。

大抵の場合、最初の3年の市場価値の急上昇に、給与が追いつかない。もし追いつくとすごい額の昇給になってしまう。

それ故に新卒入社は技術力の割に報われないケースが多く、20代での転職が頻発し、年収が大幅に増加する。

様々な業界で見られるが、特にIT業界はこの傾向が強い。

土方

SESや下請けのソフトウェア開発企業で働く、低スキルなエンジニアを俗にIT土方と呼ぶ。

IT業界のヒエラルキーの最下層で厳しい環境で働くエンジニアは、建築業界のヒエラルキーの最下層で働く単純労働者と似ている。

設計も企画も提案もできず、ただ言われた仕様通りに単純なコードを組む様子は、指の肉体労働である。

長時間労働も多いので、それなりの体力が要求され、人の入れ替わりも激しい。

エンジニアがブラックだと言われる原因は、この土方の存在が非常に大きい。

人月計算

「にんげつ」と読む。1人の土方が1ヶ月に行う労働量を1としてプロジェクトの作業工数を見積もる計算方法である。

この計算では、土方はほぼ同等なスキルを持つと仮定されており、エンジニアの地位は著しく低い。

Web系では人月の考え方は基本的になく、エンジニアはクリエイターの一部とされる。

デスマーチ

システム開発現場の過酷な労働環境を意味する言葉。開発期間の見積もりが甘く、取引先にいい顔をしようと短い納期で契約を行ってしまうのが典型的な原因。

納期に間に合わせるために長時間労働が常態化し、家に帰れない、休日も休めない、ピリピリした雰囲気、そんな中で社員が失踪したり倒れたりして、どんどんエンジニアが追加される。

こうした状態を「炎上」と読んだりする。

SIerやSESはもちろん、Web系でも受託系の会社でしばしば生じる。自社開発でもリリース前は忙しいがデスマーチほどではない。

別の意味が隠されている言葉

服装自由

Web系の場合、ほとんどの場合は服装は自由。パーカーでもTシャツでも何の問題もなく、深読みする必要はない。

アロハシャツや短パンはちょっと微妙かも。逆にスーツが浮くこともしばしばある。

SIerは空気を読んでスーツを着ていった方が良いケースが多い。

結果は1週間以内にお伝えします

「1週間後に来たら大体落ちてます。通過なら明日くらいに連絡するね」という意味。

通年採用の企業は、ある時期に一斉に面接をやるわけではないので、「他の学生と比べて20人通す」みたいなことは起こりづらい。

Web系は相対評価より絶対評価に近いので、合否の判断は比較的早い。

ただしインターンの選考はこの限りではない。

技術力よりも、〇〇を重視している

一定水準の技術力があることが大前提。未経験者が夢を見て飛び込むと大抵玉砕する。

技術力がある人が、〇〇に当てはまるアピールポイントを用意してくるのだからしょうがない。

まとめ  わからない言葉は調べる癖を

他にも色々押さえておきたい言葉はありますが、わからない言葉をその都度調べることを半年ほど続ければ、就活の段階で苦労することはないと思います。

また、有名なIT企業の経営者は知っている前提で話されるので、抑えておかないと話についていけないこともあります。

楽天の三木谷さん、サイバーエージェントの藤田さん、 DeNAの南波さん、メルカリの山田さん、サイボウズの青野さん、zozoの前澤、DMMの亀田さん、ソフトバンクの孫さんなどが特に有名ですね。

「南波さんとお喋りした」というのは「DeNAの最終面接に行った」ということになります。

実際の開発現場では、山ほどわからない言葉は出てくるので、調べながら覚えていきましょう。

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