こんにちは。なっかーです。
Webエンジニアは平均年収が他のエンジニアと安いし、辞めておいた方がいい、という声をよく耳にします。
しかし、本当にそうでしょうか。
平均という概念は得てして実態を反映しておらず、色々事情を調べると全く異なる事実が浮かび上がってきます。
今回は就活、転職でエンジニアを目指す方が平均年収を気にしない方がいい理由について述べていきます。
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ビジネスモデルに差がありすぎるから
エンジニアにも様々な種類があり、これほど同じ呼び名で幅が広い職業もそうそうありません。
SIerとWebでも全然違いますし、Webでも自社開発と受託ではビジネスモデルが大きく違います。
エンジニアを一括りにまとめて、平均年収を出すような統計は当然論外です。
Webエンジニアの年収を知りたかったら、Webエンジニアの範囲内で調査を行うのが当たり前です。
Tech総研が行った30代前半のエンジニア2180人に行った調査では、「システム開発(Web・オープン系)」に属するエンジニアの平均年収は512万円でした。
しかし、これだけでは実態はわかりません。
Web系の中でも参入障壁が低く、価格競争が起きやすいWeb制作も含まれています。(この調査では他にWeb制作が当てはまりそうなカテゴリはありませんでした)
Web制作しかできないようなエンジニアは、平均単価も安いので平均を押し下げていると考えられます。
フロント、サーバー、インフラ全体的にある程度の知見があるフルスタックエンジニアであれば’、もっと高収入、高単価を見込めます。
Webエンジニアほどスキルで差が開く職業も珍しいから
Webエンジニアは他の職業に比べ、スキルによって大きく収入に差が開きます。
先ほどのTech総研の調査を見ても、職種別に見た最高年収と最低年収の差は「システム開発(Web・オープン系)」が最大です。
最高年収は1350万円と他よりも群を抜いて高く、最低年収150万円も群を抜いて低いのが現状です。
ここまでくるともはや平均というものの意味がなくなります。分散がとても大きいのが特徴です。
本当に優秀なエンジニアには億を払っても高くはないと考える人も多い反面、いくら経験を積んでも年収400万円を超えられない人は沢山います。(これは本当です)
フリーランスか正社員でだいぶ変わってくるから
統計上の平均年収というのは正社員のみを対象にし、フリーランスや業務委託で働く人の年収が統計に入っていないことも多くあります。
そもそもフリーランスは年収ではなく年商というくくりになるので、正社員一概に比較はできません。
正社員の場合だと、もちろん優秀なエンジニアも多くいますが、
- まだ経験の浅く一人前でないエンジニア
- レガシーなシステムの保守しかできないエンジニア
- スキルがないので独立してくてもできない人
というのが大勢いるので、そのスキルレベルはピンキリです。
フリーランスエンジニアであればある程度のスキルがないと食っていけないので、そのリスクを背負って独立していることを考えると平均的なスキルは高めです。
フリーランスが仮に全員正社員に転職すれば、エンジニアの平均年収は上がることでしょう。
フリーランスは短い期間で複数の現場を渡り歩くことも多いので、レガシーな技術しか持たないということがありません。
正社員のみを対象にした統計では、平均的にスキルの高いフリーランスエンジニアの単価を反映できていません。
地方と東京ではだいぶ変わってくるから
このメディアでは何回も言っていることですが、Webエンジニアは同じスキルレベルでも地域によって年収、単価は大きく変わります。
東京が最も高単価が得やすく、大阪や福岡、名古屋などの大都市がそれに続き、地方のIT企業が少ないことろではかなり悲惨な待遇です。
理由についてはここでは割愛しますが、それだけWebエンジニアが地方で働くのは金銭面では得策とはいえません。
逆にいえば東京にさえくれば、物価を考慮しても、それ以上に単価も年収も上がるということです。
地方と東京を区別せずに一緒にした統計からは、そうした実態が全く読み取れません。
地方の方がエンジニアの平均年収が低い理由が気になる方は以下の記事を参考にしてください。
エンジニアの給料が上がらない原因は経済学を学べばわかるよ転職をするかしないかで大きく変わってくるから
エンジニアに限らず、日本の会社では一つの会社にいる限りはどんなに大きな成果を出しても、大幅な昇給は見込めません。
金銭的なことを考えたら、市場価値が大きくアップするキャリアの初期の段階で1度や2度は転職をして年収をアップさせるのが有効です。
エンジニアの新卒は適正不明で当たり外れが大きいので、雇う側が350~400スタートの気持ちはわかるんだけど、使えるとわかった2年目, 3年目は転職市場で500万〜 600万〜の値段がつくのに短期間で昇給するシステムを持つ会社がないので、転職すると市場価値で是正されるのが転職すると150万上がるの話
— 死後何回閉じても無駄 (@mizchi) 2019年1月24日
とはいえ、日本ではまだまだ転職に関するマイナスなイメージが残っています。
新卒で就職した会社のサービスや文化がとても好きでずっとそこにいたいという人もいるでしょう。お金だけでが全てではありません。
お金の優先度が高いエンジニアと優先度が低いエンジニアが一緒の統計に入っているので、あまり実態を反映できていないことになります。
Webエンジニアは副業がしやすいから
エンジニアは数ある職業の中でも特に副業がしやすい職業です。
エンジニアであれば基本的に機械やパソコンにはとても詳しいので、インターネットを介してお金を稼ぐのは得意です。
ただ仕事を受けて開発するだけではなく
- システムを作って自動化して稼ぐ
- 人にプログラミングを教える
- 動画教材を作って販売する
- メディアを作って広告収入を得る
- エンジニア系Youtuberになる
- 週1ペースで技術顧問をする
- 自分でアプリを開発してリリース
など、稼ぎ方は多様です。
最近では副業を解禁するIT企業も非常に増えていますし、会社が禁止していようが仕事を受けるのは可能です。
質問「副業が会社にバレるのが怖いんです。どうしたらいいでしょうか?」
僕「会社にバレるレベルの収益や認知度になってきたら、会社辞めても困らない気がします。まずは収益あげましょう」
— 迫 佑樹/プログラミング講師 (@yuki_99_s) 2019年3月14日
本業の収入がたとえ低くても副業で補えるのであれば、もはや平均収入などは関係ありません。
バレて禁止されたら転職すればいいだけのことですから。
収入に比べて働き方が整っているから
同じ年収なら少しでも労働時間が少なく、福利厚生が充実し、快適な職場環境で働きたいというのが本音ではないでしょうか。
外資系銀行や外資系コンサルタントは(もし入社できれば)若くして物凄い年収を得られる反面、想像を絶する激務とクビの可能性が待っています。
外銀ほど激務ではなくても、大企業の総合職なら海外勤務や全国転勤、左遷も覚悟の中で働かなくてはいけません。
それに比べてWebエンジニアであれば、基本的に転勤はなく、スーツもいらず、好きなことを仕事にできるメリットがあります。
会社の金で勉強会にいけたり、残業がほとんどなかったり、オシャレなオフィスで働くことも会社によっては可能です。
最近の渋谷系IT企業はだいたいこんな感じ
・定時帰りが当たり前(残業ほぼなし)
・ブログやツイッターを積極的にやってる人が多い
・人間関係は比較的ドライ
・飲み会はほぼない
・連絡は全部slack
・プライベートの時間をめちゃくちゃ大事にする
・合理的な人が多い控えめにいって働きやすいです
— 進撃する人@現役エンジニア (@mikasa_program) 2019年2月10日
渋谷系の企業であれば、なかなか快適な環境で働けそうですね。これなら多少平均年収が低くても我慢できます。
外資系銀行で30歳2000万円が貰えるオファーがあったとしても、エンジニアを選ぶという人は多いのではないでしょうか。私は迷わずそうします。
そうなんだよね。ダサい会社がたとえ2000万出したとしても、横並びな研修や部署周り、ゴミのような社内ルール・社内システム・社内IT環境、ネクタイ強制、お偉いさん向けに毎晩遅くまでパワポを作るんだったらGoogle選ぶわな。
— Miyahan (@miyahancom) 2019年3月10日
今もてはやされている技術もいずれ落ち目になるから
技術の流行の移り変わりはとても速いのがWebエンジニアの常識です。
Flashエンジニアの需要が急激に減少したり、かつてエンジニアを高待遇で採用していたゲーム会社も今は苦しんでいます。
大学入学時点での平均年収だけを見て専攻を決めても、大学院を卒業する6年後にはコモディティ化されている可能性も十分あります。
これ、ソフトウェアエンジニアじゃない人が陥りがちな誤謬なんだが「既に高年収な技術」は4〜6年(修士)も経つとコモディティ化したり後発技術に持ってかれるのが常なので、新入生が知識じゃなく収入目当てでフルコミットしてしまうのは絶対に良くない https://t.co/fIaUSMJ8Ie
— 野生の男 WILDMAN (@yasei_no_otoko) 2019年3月4日
今は新卒でも機械学習のエンジニアの年収が高いと話題ですが、これから大学1年生が好きでもないのに6年間そちらの系統を勉強するのは得策とは思えません。
ずっとエンジニアをやっていくのであれば、まず技術が好きでないと始まらないので、就活前に好きな分野から色々触ってみるのが基本です。
企業の平均年収は色々な職種が混じっているから
日本人はランキングが好きなので、日本の上場企業平均収入ランキングなどが頻繁に作られます。
しかし、企業の平均収入はエンジニアだけでなく、営業、経理、人事などの他の職種も計算に入っています。
Web系企業であっても、よほど小さいところでなければ、半分以上エンジニアという会社は少数派です。
例え企業の平均年収が高くても、経営陣が技術者の価値を理解しておらず、エンジニアが冷遇されて平均年収が低いというのはよくある話です。
もちろんその逆のパターンもありえます。
就職して一つの企業で長く働くことを前提にする場合は、エンジニアの年収がどのくらいであるのか、様々な形で探っていきましょう。
所詮は日本国内の話だから
優秀なエンジニアでも年収が低いといってもそれは所詮国内の話です。
日本人は政府も国民も基本的にソフトウェアを軽視する風潮があるので、外国に行けばまた話は別です。
シリコンバレーはもちろん高給ですが、中国や欧州、オセアニアでもスキルのあるWebエンジニアは優遇されます。
中国のファーウェイが初任給40万円で日本人エンジニアを雇おうとしたことが話題になりました。
外資系企業も日本支社であれば、国外に行かずとも働くことが可能です。
Googleが渋谷、Amazonは目黒、Facebookは六本木に日本支社があります。
ニュージーランドで働くこちらの方のツイートを見ると、日本とは違う自由な気質な会社であることがわかります。
・無料の社食がある
・ジュースやコーヒーが飲み放題
・フルーツやお菓子が食べ放題
・金曜日はビールやワインが無料で飲める
・2〜3年ごとに新技術を導入している
・業務時間の10%を好きな勉強にあてて良い
・給料が3年で30%増える— はっしー@海外プログラマ🇳🇿元社畜 (@hassy_nz) 2019年2月9日
まとめ Webエンジニアは最強か
Webエンジニアは平均年収が低く、全然稼げないという意見もありますが、キャリア戦略とスキルによって大きく差が出ます。
しっかりとした戦略をとれば年収1000万円を余裕で越えることができます。
現在Webエンジニアは超売り手市場です。都内で経験5年以上の方の年収相場は最低600万円〜なので年収600万円に満たないエンジニアは早めに転職しましょう。逆に経験5年以上で転職活動しても年収600万以上でオファーを貰えない場合は業界の平均的なスキルレベルに達してないと考えたほうが良いです。
— たろまる (@tenche1204) 2018年8月15日
30台前半(経験でいうと10年くらい)で平均512万円とはだいぶ食い違うデータですね。
上で述べた10の理由でこの違いを十分説明できます。
とはいえ、これから100%その状態が続くとも限らないので、自分がどれくらい技術が好きであるかをしっかり考えて就活、転職に望むべきです。
こんにちは。
パワハラ指切断でおなじみのド屑県香川のド屑企業フジフーヅでございます。
裁判も会社ぐるみで偽証をして無事乗り切ったド屑でございます。
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