エンジニア向けのダメなサマーインターンを事前に見抜く方法

Contents

エンジニアならサマーインターンは必須

大学が夏休みの時期に多くのIT企業ではサマーインターンが実施されます。

大体の場合は本選考には直接関係ありませんが、1週間以上のインターンでは学生の資質や能力が深くみられたり、夏に事実上の内定が出る場合もあります

長期のインターンでは採用されにくいプログラミングの初心者でも、簡単にチーム開発の経験が積めるのでエンジニア志望の学生なら参加は必須です。

むしろ、参加しないと2周くらい就活にで遅れてしまうと言っても過言ではありません。

具体的には

  • ハッカソン
  • アイデアソン
  • 講義形式
  • 実務の開発を体験

のような種類があります。期間も1dayのものから1ヶ月以上のものまで幅広く行われています。

ハッカソンはその場でチームを組み数日間で簡単なサービスを企画して開発し、その優劣を競うものです。

アイデアソンもハッカソンと似ていますが、開発まではせずに企画の優劣を競うものです。

自分は3年生の夏にサマーインターンに10以上参加し、上記の4つの形式をいずれも複数回体験してきました。

周りを見回しても人事の話を聞いてもインターンに2桁行ったような変な奴はほとんどいなかったので、それなりに詳しいほうだと自負しています。

今回は初心者や中級者に向けて、特に避けたほうが良いと思われるインターンを自身の経験から紹介していきます。

避けたほうが良いダメなインターンの特徴

1dayのアイデアソン

はっきり言いましょう。短期間のアイデアソンは社員がよっぽど優秀で頭がキレる人が揃っていないと、得られるものはありません。

学生が4,5人のチームを組みアイスブレイクをちょっとして、お題が与えられて、各自が連想を繰り返して大きな紙にアイデアを書き込みます。

ある程度出尽くすと、「これいいんじゃね?」と成り行きでアイデアが絞られていき、そのアイデアに根拠を肉付けして言って、発表を迎えます。

制限時間が長めのものだと、絞られたアイデアに対して活発な意見交換がなされますが、大体は最終的に多数決で決まります。

順番に発表していき、最後にぬるめのフィードバックがあって終了です。酷いところだとフィードバックがチームごとでなく総評みたいな感じだったりします。

これが典型的な1dayインターンのアイデアソンです。

フィードバックでそのアイデアが褒められたら、結局何も得るものはなかったことになります。アイデアを出すだけなら一人で散歩しながらでもできますし、突発的な思いつきに再現性はありません。

アイデア出しに使われる典型的なフレームワークを学べるという考え方もありますが、ネットで調べられないほどマイナーなフレームワークを使う意味はないですし、使い方も含めてフィードバックを貰えないと「一人でもできる内容だった」となりかねません。

もし、相当頭がキレる社員がいて、論理的にアイデアをボロカスに言われたならそれは間違いなく良い経験、良いインターンだと言えるでしょう。学生の思いつきなんて大抵はできる人からみたら論理の穴だらけです。

別に自分はアイデアソンを否定しているわけでありません。ハッカソンだって途中まではアイデアソンなのですから。

ただ、どうせならアイデアソンをするのだったら、ハッカソンをしないのはおかしいということです。ハッカソンをしないのはそこまで会社のリソースをかけられないという事情もあるのでしょう。

もしも数日かけて一つのアイデアを練りに練る形式だったら、インターンに会社のリソースが割かれているということであり、高度なフィードバックも期待できるので、企画面もやりたいという人は参加する価値はあると思います。

アイデアソンって単純に楽しいし、頭使って考えた気になっちゃうから怖いんですよね。

エンジニアならチーム開発経験と高度なフィードバックの両方を期待できるハッカソンのインターンに参加するのが一石二鳥だと感じます。

会社にとって初めてのサマーインターン

インターンのノウハウや経験が全くない会社だと大体手際が悪くなります。歴史の浅いベンチャー企業にありがちで、「必要となるリソースを見誤っているな」と感じたことが何回かあります。

  • エンジニアが少なくて質問ができない
  • Wifiが込みすぎて繋がらない
  • リマインドが急すぎる
  • スライドの資料が配布されず一度遅れると追いつけない
  • そもそもインターンを受け入れる状態でない

とか色々なアクシデントが起こります。(上は全て自分の体験談です)

ベンチャー企業で会社として初めてのインターン生になった時も

「うちはまだ育てる段階ではなかった、すまん。」

と言われて1週間でクビを切られたことがあります。

事前に初めてかどうか調べるには直接問い合わせるか、検索して開発ブログを探してみると良いでしょう。

情報発信をしている会社なら、インターンを実施したことを記事にしているはずです。

あまりにもレベルが高すぎる、もしくは選考がないインターン

メガベンチャーや人気IT企業のサマーインターンは新卒採用と違って、現時点で技術力のある人を求めてくるので、それなりのプログラミング経験と実力がないと無理ゲーです。

無茶苦茶難しい技術試験を受けるか、通る見込みのない面接を受けて落とされて、落ち込むのが関の山です。

難関のインターンはどうしても受けたい1、2社くらいに絞って、自分にあったインターンを他で探しましょう。

ただし、サマーインターンで落ちたからといって本選考を諦める必要はありません。自分が内定を頂いた会社は夏のインターンで落とされています。

ただ、数年単位で考える新卒採用と違ってポテンシャルはあまり見られないよという話です。

逆に全く選考がない、もしくは条件のないインターンというのも考えものですね。

会社の説明会や講演を聞くだけだったり、質の低いアイデアソンをして終わる可能性が非常に高いです。

それを望んでいる場合は良いですが、すごい経験が得られるかもといった過度な期待は禁物です。

企業の利益になる労働を無給で行う

インターンといえども労働基準法が適用される場合があります。インターンとアルバイトに明確な線引きはありませんから、適用される法律も同じです。

実質的な指揮命令関係において企業の利益となる労働をした場合には最低賃金が適用されるため、無給なのは違法です。

ただこれも考え方の問題で、どうしても入りたい会社、もしくは体験したい内容を数日間タダ働きするのも悪くないと思います。

要するにエンジニアなら損得で考えようという話です。自分も違法だとわかっていながら3日間なかなかいいプログラミングの体験をさせてもらったことがあります。

これが何週間も続く場合は明らかに問題ですし、そういったブラックな企業に高く評価されても得をしないということを自覚しておくべきです。

まとめ 表面的な分類は大抵あてにならない

ここまで色々とインターンの質を事前に予測する方法を述べてきました。

インターンの分類として

  • 長期か短期か
  • 有給か無給か
  • 大手かベンチャーか
  • 就業型か体験型か

などがよく語られますが、それぞれの良さがあるので一概にどちらがいいとは言えません。

ただ、可能であれば1週間以上のインターンに1つは行っておくことをオススメします。人脈とか経験とか得られるものが一味違います。

繰り返しになりますが、インターンの選考と本選考は基準が違います。例え夏で落ちても本選考でポテンシャルを見てもらえば内定の可能性は十分あります。

自分は夏に書類で落とされたメガベンチャーが複数ありますが、全て本選考で書類選考を通過しています。

自分に合うインターンが見つかるように早めから情報収集を行なっていきましょう。

エンジニアがインターンのハッカソンで勝つ方法をまとめてみた エンジニアがインターンのハッカソンで勝つ方法をまとめてみた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です