前回の記事はこちら。
メガベンチャーに内定したので就活でやったことを振り返る 上Contents
大学3年4月 iOSアプリを作りたくなる
この頃は競技プログラミングにも少し飽きてきて、アプリを作りたくなりました。
「普段はiPhone使ってるし、とりあえずiOSアプリでも作るか」
ということでSwiftの勉強を開始。
当然mac bookなんて持っていないので、学校に置いてあるmacのパソコンにXcode(ソフトの名前)を落として空きコマにずっと触ってました。
Progateとドットインストールを見て必死に文法と書き方を覚え、Xcodeで実行の繰り返し。1日10時間くらい熱中していました。
大学3年5月 1ヶ月でアプリをアップルストアにリリース
流石に大学にずっとこもってコードを書くのは苦痛だったので7万円くらいで中古のmac book airを書いました。
メモリ4G、11インチという低スペックですが、今までの人生で、最大にしてもっともコスパのいい買い物だったと思います。
大学に行かなくてもアプリが作れるのでいつしか、大学に行かなくなりました。引きこもりの誕生です。
猛烈な学習によりゴールデンウィーク明けには自作のアプリをリリースできるレベルになりました。
ボタン操作、画面遷移、四則演算、端末へのデータの保存さえできて、ちょっと視点を変えればオリジナルアプリができます。iOSはコスパがいいですね。
完成したもののリリース作業で撃沈。1週間ずっとリリースの手続きがググりまくってもわからず、パソコンを初期化してなんとかリリースまでこぎつけました。
大学3年6月 浴びせられる厳しい意見の数々
無事アップルストアにアプリをリリースして気を良くし、「これでインターンで雇ってもらえるだろう」と思って、大手のサイトでインターンを探します。
ところが
「あれ、iOSアプリの募集が全然ない…。あっても募集停止しているものばかり」
ということに気づきました。6月という中途半端な時期なのでもう枠が埋まっていたのです。
それでも残された数少ない企業を回るも、厳しい言葉をめちゃくちゃ浴びせられました。
「君は競技プログラミングができるようだけど、君のレベルはプログラミング未経験で入った高専1年と同じレベル」
「大学生が休学するデメリットって何もないんだよ。だから休学したら雇ってあげる」
「こんなめちゃくちゃな設計ではとても給料をあげられない」
面接のたびに、自分の人格が否定されたような感じがしました。
初心者だけど、学業やサークルの傍らちょろっと働いてスキルを身につけて、お小遣いも稼げたらラッキー!という目論見(そんなにはっきり考えていたわけではないですが)は崩れ去ることになったのです。
それと同時に
「今から圧倒的に成長して、エンジニアとしてビッグになって、俺を雇わなかった奴らを超えてやる」
という反骨心が芽生えました。
大学3年7月 捨てる神あれば拾う神あり
6月から継続してアプリを作る毎日です。スキルを上げるべく、サンプルコードを見ながら今まで使ってこなかったiOSの部品を動かしていたら2週間くらい経ちました。
猛烈にアプリを作りたい欲が高まってきて、今度は画像処理のアプリを作成。デザインもシンプルでしたが、コードも随分綺麗になっていました。
最初にリリースしたアプリのコードを見て「よくこんなコード書いてたな俺」と感じましたね。エンジニアは3ヶ月たてば別の人と言いますが、本当にその通りです。
ちなみにダメもとで受けたメガベンチャーのサマーインターンの面接は全滅。
「チーム開発をしたことがないのでその経験を積みたい」と面接で話しましたが、大抵の人気企業はチーム開発の経験がない時点で門前払いです。
その代わり、サポーターズやpaiza経由でちょこちょこインターンのスカウトが来るように。
paizaのランクが無駄に高かったり、サポーターズのプロフィールを工夫することで、なんとかインターンのチャンスを得ることができました。承認欲求も少しずつ満たされていきましたね。
大学3年8月 連日のサマーインターン
インターンの誘いがあると嬉しくて、日程が被ったりしない限りはほぼ全て承認していました。
そんなわけで行ったインターンの数は2桁行ってます。
期間はワンデイから8日間のものまで様々です。内容も講義形式、ハッカソン、アイデアソン、テストコードの作成など色々ありました。特に自分の知らない言語を触ってみると、言語の仕様の特徴が見えて面白かったですね。
これはちょっと微妙かなというものもありましたが、エンジニアといっぱい話せて、いろんな技術を使えて、gitの使い方も覚えて、フィードバックをいっぱい貰えたので、本当に貴重な経験になりました。就活でもこのネタは色々話せました。
社員80人くらいのベンチャーのハッカソンではチームでSwiftを書ける人が自分しかおらず、死にそうになりながら2日間フロントのコードを作ってました。
「コンセプトと機能の乖離の無さが素晴らしいですね」
というフィードバックを後日もらったときは本当に嬉しかったですね。
企画段階で色々機能を考えても、よほど慣れていないと実装は時間が足りなくてスケールダウンするのが典型的なパターンです。4ヶ月間必死に書いていれば、この機能はこれくらいで作れそうだなという計算ができるようになるので、ハッカソンではかなり重宝されます。
エンジニアがインターンのハッカソンで勝つ方法をまとめてみた他にも色々行ったのですが、それは別の記事に書こうと思います。
また、インターンと言えば、懇親会はやはり楽しみの一つですね。酒と寿司とピザをつまみがら、技術についてひたすら語り合うのは、他の業界では味わえない特権といってもいいでしょう。ご馳走様です。
大学3年9月 連日のインターン Part2
夏休みは9月中旬までなので、9月もずっとインターンをしていました。大学が始まってもサマーインターンには行ってたんですけどね 笑
先ほど人気企業のインターンにはほぼ落ちたと書きましたが、運良く東証一部のそこそこ知名度の高いIT企業のインターンに参加することができました。面接で一体何が評価されたのかわかりません。相性は大事です。
ここが後の第一志望の企業になるとは当時は全く思いませんでした。
ここはモダンなフレームワークとAWSを使ってのハッカソン。これはテンション爆上がりです。
今までのインターンとは一味違い、会社のリソースがかなり割かれているのがわかりました。有給のインターンはここが初めてでした。流石上場企業は余裕が違う…。
周りのレベルもそこまで高くなく、自分が偶然思いついたコンセプトが高く評価されて優勝することができました。
ハッカソンも4回目だったので、チーム開発の要領を心得ていたのは大きかったと思います。
そうして連日インターンをするのと並行して、アップルストアにリリースする3つ目のアプリを’作成しました。
FIrebaseを用いた掲示板風のアプリで、40日くらい書けて製作した、まあまあ本格的なものでした。
今度は設計やデータベース、UI,UXにこだわり今までのアプリとは出来栄えが違いました。
沢山アプリを作る学生もいますが、それよりも設計やデザインにこだわったものを1個作っておくとだいぶ強いです。もちろんコードも綺麗に書きましょう。
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