codesprintのエンジニア面談イベントで就活してみた感想

こんにちは。なっかーです。

codesprintというサービスをご存知でしょうか。

codesprintとは株式会社ギブリーが運営しているサービスで、オンライン上でプログラミング関連のスキルを測定してアピールし、それを見た企業と学生エンジニアが面談をするという仕組みで、逆求人の一種です。

コーディングのテストは一度受ければ、多数の企業がそれに応じて判断をしてくれます。

自分は就活の時期に使いましたが、インターンを探す目的でも使えます。もちろん参加費は無料で、地方の人には交通費も支給されます。

比較的新興の逆求人サービスとして、一部のエンジニア界隈では評判になっているんですよ。

今回はエンジニアの逆求人イベントの主催をしているcodesprintの面談イベントに参加した感想を、一日の流れに沿って述べていきたいと思います。

Contents

面談イベントの事前準備

面談イベントに参加するために、まずは公式ホームページから会員登録を済ませ、プロフィールを色々入力します。

開発実績、大学の研究、使える言語と習得具合、エンジニアとしての自己PRなど、かなり色々入力していきます。

そのあとにスタッフと電話で日程調整をして参加が決定という流れです。簡単でしょ?

codesprintではイベント参加の前に、

  1. コーディングテストを受験
  2. スタッフの方と面談
  3. 自己紹介スライドの作成

の3つを済ませる必要があります。

コーディングテストについてはコンピューターサイエンスの知識を問われるものや、競技プログラミングのようなアルゴリズムの実装まで幅広い出題でした。

アルゴリズムの実装はめちゃめちゃ難しかったです。Atcoderで水色の真ん中、paizaは余裕のSランク(当時)でしたが、全く歯が立ちませんでした。

選択式の問題については、基本情報の参考書を一冊やっておけば大体の問題は解けるレベルです。

面談についてもどこかに行く必要はなく、スカイプで30分ほどcodesprintのキャリアアドバイザーとお喋りをして、就活の状況を聞かれるというものです。

最後のスライド作成は、慣れないとなかなか大変です。他の逆求人に参加したものを使い回せばいいのですが、一応作り方を下の記事にまとめています。

エンジニアの逆求人イベントのスライドの作り方 エンジニアの逆求人イベントのスライドの作り方

集合から面談開始まで

朝は10時45分に渋谷のレンタルオフィスに集合。運営元の株式会社ギブリーのオフィスのすぐ近くです。

雨と迷子のせいでちょっと遅れましたが、ちらほら他にも遅れている人がいる様子。

他の逆求人サービスよりも集合時間がちょっと早めなので、朝に弱い自分には少し辛いです。

スタッフの方から一日の流れと注意点を20分ほど説明された後に、企業のスライドによる説明があります。

参加した学生は17名に対して、企業の数は7社(1社は当日キャンセル)という逆求人にしては少しアンバランスな比率。少し不安が残ります。

企業のプレゼンは1社5分程度で、学生エンジニアはみんなパソコンでメモを取っています。他の逆求人よりは受託系やマイナーな会社が多くて多様性がある感じがしました。

今年新卒採用を始めたベンチャーや、子会社をいくつも持っている大企業まで幅広いランナップでした。

7社の説明が終わると、ここで企業との名刺交換&雑談タイム(1社5分)がスタートします。こういう時のために自分の名刺を持っておくと便利です。(Sansanさんありがとうございます)

この時間は学生に取っては結構謎な時間なのですが、企業の方が話した感じを見て面談したい学生を決めるそうです。隣の人はすごい低レイヤーの話をしていて企業と盛り上がっていました。文系エンジニアは肩身が狭い…。

ここでお昼休憩を挟んで面談がスタートです。

企業との面談がスタート

先ほど述べた企業と学生エンジニアのアンバランスもあって、面談できるのは一人4社前後!これはちょっと少ないですね。8タームあったのですが、半分が休憩です。

ちなみに別日程の同じイベントでは10社近く面談できる感じたったので、これはハズレくじと言ったところでしょうか。

休憩時間は後ろに固まって待機という感じで、周りの学生は色々喋っていましたが、あまり参考になりそうな話もないのでスルー。

プログラミングをしながら、他のエンジニアの面談を盗み聞きしていました。他の学生の面談を聞ける機会はそうそうないのでこれはいい経験になりました。

そうこうするうちに最初の面談がスタート。メガベンチャーの子会社のCTOといきなり面談というなかなかの緊張物です。

最初の5分でプレゼンをすると、大学でやっていることや将来的に目指すキャリアなどオーソドックスなことを聞かれます。

 

CTO「10年後にはどんなエンジニアになっていたいですか?」

なっかー 「幅広くサーバーサイドの経験を積んで、どこかの企業でCTOを任せられるようなエンジニアになりたいです。」

CTO 「文系ということですが、エンジニアを目指したきっかけというのは何ですか?」

なっかー 「数学やパズルのようなことが好きで、競技プログラミングを始めたことが最初のきっかけですね」

 

本番の面接ではないので、厳しい質問をされたり、深く突っ込んだりされることはありません。お互いを知るのが目的です。

こちらからは最初の企業プレゼンで気になったことや、職場環境、詳しい事業内容などを質問させていただきました。

文系ながらしっかりと軸を持って、いくつもアプリをリリースしていることを評価していただき、書類選考と1次面接の免除を頂きました。

人事の方とLINEを交換し、次の面接の日程をその場で抑えて終了!ベンチャー企業はエンジニアの採用活動もスピード感がありますね。

企業との面談はあと3回あったのですが、残念ながらあまり記憶にありません(笑)

  • Atcoderでレート2200超えのエンジニアがいた
  • もっと声を張ろうと言われる
  • 人事の人からなぜか数独の本を貰う
  • パソコンに貼るためのステッカーをたくさん貰う
  • 目の前でサービスを動かしてもらう

などの出来事が印象に残っています。

予定では最初の5分でプレゼン→20分面談→最後の5分はフィードバックという流れでした。

学生プレゼンの気になったとこを色々聞かれる→会社のパンフレットを見せてもらう→気になることを質問する→そのうち話が脱線して盛り上がる→30分じゃ足りねえ 

というのが典型的なパターンです。ほとんどの場合で最後5分のフィードバックは機能していませんでした。面談して盛り上がっているところを話題転換させてフィードバックさせるというのは無理がありますね。

自分が当日唯一もらったフィードバックは「優秀なのに自信がなさそう」というもので、人事の方に励ましていただきました。(フィードバックは後日別に貰えます)

就活があまりうまくいかずに落ち込んでいた時期だったので、負のオーラが出て、評価が下がってしまったのかもしれません

あと、狭いオフィスで沢山の学生が話しているので、声が通りづらいです。地声が小さい自分には大変なポイントでした…。

恒例の懇親会のはずが…

全ての面談が終了したあと、軽くアンケートに答えて会場を設営したら恒例の懇親会のスタートです。

逆求人イベントはだいたい最後に、学生とエンジニア、人事がピザを囲んで、ざっくばらんに話す懇親会があります。

ところがその日は参加企業が全員帰ってしまい、懇親会は学生とスタッフのみとなりました。学生の質が相当低かったのか、みんな二日酔いなのかよくわかりません。

ということで、codesprintのスタッフと学生(ほぼ全員参加)で懇親会のスタート。エディタの話をしたり、研究の話をしたり、参加企業の印象を言い合ったりという本音丸出しの楽しい時間でした。(酒も入ってます)

ゲームの会社は即戦力を求めるから技術系の質問が多いよねーなんて話もしていました。

関西の学生や、非情報系の理系学生が多かった印象がありました。女性比率は他のサービスよりも少なめです。

予想外のピザの多さに驚きつつも全て完食。余ったお酒も貰えてラッキーでした。

codesprint面談イベント 後日談

後日参加企業の方から、面談をした感想と、選考に進んでほしいかどうかが伝えられます。

選考については3段階あって、自分は

  • 特別選考に進んでほしい(1社)
  • 通常選考に進んでほしい(2社)
  • 見送り(1社)

という結果でした。企業の人事からするととりあえず受けてほしい(その方が上から褒められる)的な事情もあるので、基本的には見送りというのは経験上あまりありません。

見送りとなった1社はいきなりかなり偉い人が出てきて、面談の最後に

偉い人 「どうします? うちの選考受けてみます?」

なっかー 「(ここの会社超硬そうじゃん…でも面と向かって嫌ですとは言えないし)うーん、迷いますねー」

という会話があったのでこちらの本音を見抜かれたのだと思います。

技術力のあるエンジニアは結構プライドが高い人が多い印象がありますが、プライドを押し殺して、御社に行きたいオーラを出しておいた方がいいです。できそうでこれが意外にできないんです。

特別選考を受けた人の中には、面談ご2週間で内定をもらった人もいます。他社に内定を頂いたので、特別選考をもらった会社は辞退という形になりました。

codesprintの感想とまとめ

使ってみた良いところとしては、以下の3点が挙げられます。

  • 参加する敷居が低い
  • 幅広く色々な企業と面談できる
  • スタッフの人に相談しやすい

他の逆求人サービスだと参加するのに審査があったりするのですが、codesprintはそういう審査も無さそうなので、自分のような文系のエンジニアでも安心して参加できます。

その代わり周りに化け物級のエンジニアはいませんでした。ホントにすごい人は企業からスカウトを沢山もらうので、参加企業が事前に公開されないイベントに参加するメリットはないのだと思います。

他の逆求人サービスではあらかじめ、ラインナップと自分の日程を考慮して気になる企業にアタックするのが普通です。

そうしたこともあり、codesprintは何回も参加するというよりも、就活初期の右も左もわからない時期に1回参加して他の学生に圧倒的に差をつけるというのが正しい使い方だと思います。

エンジニアを目指す学生の中でも企業に自分をプレゼンして面談するという経験を持つ人は多くないので、目的意識を持って望めば就活はかなり有利になると思います。

codesprintはメンターの方がSlackで色々と相談に乗ってくれたり、就活の状況を把握したりと対応の良さが印象に残ります。メールだと返信も億劫ですが、Slackなら気軽に返せます。

自分はやりませんでしたが、志望動機やESの添削を頼んでみるのも良いでしょう。

調べても出てこないような企業と会えるのはいいところですね。上のツイート主にはお世話になりました。

面談の前にはよく聞かれる質問集や、スライドでアピールした方がいいこと集をまとめて下さるなど、かゆいところに手が届きます。

あとは、ホームページを見る限り、ゲーム会社がちょっと多めな印象。

今回参加したのは普通のイベントでしたが、ゲーム会社志望や、データサイエンティスト志望のための面談イベントもあるらしいです。猛者はそっちにいるのかもしれません。

エンジニアの逆求人サービスを使い倒したので特徴を比較する  前編 エンジニアの逆求人サービスを使い倒したので特徴を比較する 前編

他のサービスとの詳しい比較については上の記事にかなり詳しく書いたのであわせてご覧ください。

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