こんにちは。なっかーです。
今回は就職活動で職種に迷っている人に向けて、Webエンジニアがオススメできる理由を論理的に述べていきたいと思います。
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ITは他の業界の市場を根こそぎ奪うことができるから
IT業界は政府の統計でも一年に5%以上という高い成長率で順調に市場を伸ばし続けています。
メディア、EC、広告、ゲームのような従来IT業界で典型的とされてきた事業はある程度予測が可能ですし、これから競争は厳しくなるでしょう。(既に厳しいですが)
しかし、ITは様々な分野にテクノロジーを組み合わせることで、新たな仕事や市場を切り開くことが可能です。
- フィンテック
- エドテック
- ファッションテック
- ガブテック
- ヘルステック
- リーガルテック
- マニュテック
- トランステック
- マニュテック
今知られているだけでも沢山の〇〇テックが存在します。これらを総称してクロステックと呼ばれていますね。
今後もさらにクロステックが増え、現在予測されているより多くのエンジニアが必要とされる時代がやってくるのは間違いありません。
他の業界にテクノロジーを導入するだけでなく、他の業界の市場を丸ごと奪うことも可能です。
例えば、印鑑の市場規模は国内で年間3000億円です。最近印鑑の廃止について話題になり、色々な方面からの圧力によって廃止は白紙になりましたが、印鑑がなくなるのも時間の問題です。
5年とは行かなくても、30年経てば印鑑信者の昭和生まれが減って、もっと効率的な手段に置き換わることでしょう。
その時にその3000億円の市場をIT業界が根こそぎ奪うことも不可能ではありません。他のどの業界より代替手段が提供できるのはIT業界に間違いありません。
ITベンチャーやエンジニアはUberを作れますが、タクシー運転手が何人集まったところでUberはできません。
ITベンチャーやエンジニアはAirbnbを作れますが、不動産の営業マンが何人集まったところでAirbnbはできません。
ITベンチャーやエンジニアはGoogleを作れますが、百科事典の編纂者が何人集まったところで検索エンジン一つできません。
新しい手段によって効率化を推進するには、ITの力が絶対に必要です。
それなのに
「〇〇業界は古い風習が残っているし、お前は業界の構造も常識も何もわかっていない」
という反論をしてくる人がいます。
その反論は所詮は近視眼的な見方に過ぎず、今後数十年で常識も構造も大きく転換せざるを得なくなるでしょう。
「市場価値の高いエンジニアのスキルは?」→やっぱりWEB系です。単価も高いし、働き方の自由度も高い。もうこれだけ揃ってるだけでも、社会がWEB系エンジニアになれって言ってるのと同じちゃうか?って思います。
— こまっちゃん@全員エンジニアになれ (@komatsufree) May 5, 2019
Web業界は景気に左右されにくいから
IT業界というと、年配の方からすれば、形にならないものを作っていて何をやっているかわからないという印象を持たれることも多いですね。
若い人の間でも、IT業界全般は不安定で、先行きが不透明という認識は広まりつつあります。
SI業界の多重下請け構造においては、景気が大きく影響し、リーマンショックの後には仕事が激減してエンジニアの単価が大幅に下がりました。
BtoB(SI)の会社なら、不景気の影響をもろに受けて、大口の取引先との契約を解除するケースもあるのは想像に難くありません。
案件1つ1つが高額なSIerだと、受注と失注の影響が大きいのが特徴です。また、顧客のセグメントも偏っているため、崩れるときはガタッと崩れるのがSI業界です。
他方で、自社で開発をして収益を出せるBtoCの企業は、不景気の影響も少なく、リーマンショックの後はスマートフォンの台頭もあり順調に市場を伸ばしました。
考えてみれば、不景気だからと行って月額数百円で利用できる食べログやぐるなびの登録を解除する人はほとんどいませんよね。
実際、食べログもぐるなびもリーマンショックの後も順調に会員数を伸ばし続けています。自前で利益を出すユニクロが不況期に成長するのと同じ理論ですね。
定期的に変動という名のビジネスチャンスがくるから
「Web業界は変化が激しいから不安定だ」という意見もあながち間違いではありません。
外部の景気の変動を受けにくい反面、業界内部から次々と新しい技術が生まれます。
新しい技術が生まれるというのは考え方を変えればビジネスチャンスがそれだけ沢山やってくることになります。変化にはビジネスチャンスが付き物です。
VRが流行ればVR関連のサービスが生まれ、ARが流行ればAR関連のサービスは沢山生まれます。
最近興味深いと思ったのは、株式会社LIFULが提供している建物にAR対応のスマホカメラをかざすだけで、映っているマンションの空室が手軽に探せる機能です。
新しい技術が生まれるたびに、こうした面白い機能や需要が生まれてきます。
ビジネスチャンスはいっぱい転がっているので、技術力、ビジネスチャンス、ちょっとした発想があればチャンスを拾える可能性は高まります。
エンジニアとしてそれなりの実力があれば、面白そうなスタートアップに飛び込んで一発当てるのもいいですね。
自分で起業することもオススメです。自分は最近副業でニッチな分野のマッチングサービスを作っているのですが、これもエンジニアだからこそできることですね。
同じことを考える起業家がたくさん現れて競争が激しくなれば、エンジニアの取り合いが激しくなるので、Webエンジニアからすればお得ですね。
Webエンジニアは合理的な働き方がしやすいから
Web業界では、スキルと経験と多少の営業力さえあれば、働き方を自分でコントロールすることができます。
- 時短勤務
- フリーランス
- 副業
- フレックスタイム制
- 案件の掛け持ち
- クラウドソーシング
- 直に営業して案件獲得
- リモートワークで海外で働く
- サバティカル制度
- 私服勤務
- 退職後の出戻りの許容
今の若い人たちが好きそうな言葉が並びましたね。私も大好きです。
最近の渋谷系IT企業はだいたいこんな感じ
・定時帰りが当たり前(残業ほぼなし)
・ブログやツイッターを積極的にやってる人が多い
・人間関係は比較的ドライ
・飲み会はほぼない
・連絡は全部slack
・プライベートの時間をめちゃくちゃ大事にする
・合理的な人が多い控えめにいって働きやすいです
— 進撃する人@現役PHPエンジニア (@mikasa_program) February 10, 2019
最近の若いエンジニアは働きやすさを「与えられた特権や自由」とは考えず「合理的」であると考えます。
1週間に40時間働くというのは、本来人間が文化的に生活できる上限であったのですから、「フルタイム働かないと1人前じゃない」という考え方は非合理ですよね。
Web業界がなぜこのよう合理的な働き方ができるのでしょうか。
- 若い人が多いので前例にとらわれず新しい考え方ができる
- 起業しやすくスタートアップが多いので、社内体制が未整備
- 職業柄、場所をあまり選ばない
- 身につけたスキルが他社でも通用するから転職しやすい
- エンジニア不足のため、働き方で魅力をアピールする必要がある
のような理由が考えられます。エンジニア不足はしばらく続きそうですし、上記の要因が大きく変わることはないでしょう。
つまり、エンジニアは実力さえあれば、今後当分は自由な働き方が保証され、女性にも働きやすい環境が整えられることでしょう。
キャリアを積めない職業について、再就職ができずに労働市場の男女不平等に文句をいうくらいなら、早め早めに戦略をとったほうが良いでしょう。
これからエンジニアの待遇が上がっていくしかないから
日本のエンジニアはアメリカやヨーロッパに比べれば待遇が悪いことで有名ですね。近年は中国企業の方がよっぽど高給を払います。
色々な考え方がありますが「これからエンジニアの待遇は上がっていくしかない」と考えることができます。
エンジニアが不足し、外資系企業が優秀なエンジニアを引き抜き、デジタルネイティブの起業家が増えれば、自然とエンジニアの待遇は上がっていきます。
世界的なプラットホームを持つシリコンバレーの企業には叶わずとも、それなりの給与をもらえる時代になります。
ここ数年でエンジニアの立場が急激に強くなったことに対して「多分揺れ戻しが来る」と懸念するツイートを見かけたのですが、低すぎた評価が正当な水準に達しただけだと思いますし、足を引っ張っているSESから自社開発系に人が移っていけば、エンジニアの社会的地位はさらに上がっていくと思います(^.^)
— 勝又健太@テック系YouTuber (@poly_soft) March 27, 2019
これは好景気による一時的なものではなく、低すぎたのが是正されたと見るべきでしょう
エンジニア専門職およびエンジニアリングマネージャー職の年俸を一律200万円アップしました – ペパボテックブログ
とりあえず、この施策で年俸が200万上がった方がどれだけいらっしゃるのか知りたい。 https://t.co/hUlow8YUy7— やま(´・_・`)ぐち (@yaaamaaaguuu) February 20, 2019
これから沈み行く産業で定年まで逃げ切るよりは、IT業界でどんどん待遇を上げていく方が楽しいのではないでしょうか。
Webエンジニア界隈も年俸が高騰して、マネーゲーム化してるなぁ
— |c||❛.ᴗ❛|| にっく (@webuilder240) July 30, 2018
圧倒的にエンジニアが不足しているから
先ほど述べた「IT業界は様々な分野に手を出せばどんどん市場を拡大できる」という理論に基づけば、エンジニアはこれからどんどん不足してきます。
政府は2030年にIT人材が80万人不足すると予測していますが、よっぽどの技術革新がなければもっと不足します。政府の統計なんて大抵あてになりませんけどね。
オフショア開発に頼ろうとしても、世界中でエンジニアが不足する中、優秀なエンジニアがわざわざ日本企業で働くとは思えません。
プログラミング必修化でプログラミング嫌いが今より増してエンジニア不足が加速すると思うのは自分だけでしょうか。
こんなもの作りたいっていうイメージが壮大すぎて現実とのギャップに挫折する人が何人いることやら— のる (@nol1850) May 3, 2019
その一方でWebエンジニア高いレベルの仕事をしようと思えば、ある程度の経験が必要になります。適性もありますが、適性より経験がものをいう世界です。
未経験の場合、若いうちにいかに経験を積めるかが、その後のキャリアを大きく左右します。
学歴に関係なく、しっかりした開発環境で数年経験を積めば、転職市場では引く手数多となっていることでしょう。
【Web系エンジニアをオススメする理由】
①学歴が関係ない
②年齢が関係ない
③文系でも活躍できる
④仕事が多い
⑤仕事内容が楽しい
⑥フリーランスになりやすい
⑦ノマドワーカーになれる
⑧自分でサービスが作れる
— COM@FREELANCE (@com_y_0) August 4, 2018
僕が今、大学生なら未経験OKのエンジニアインターンに応募してゼロから勉強、半年ぐらいで時給がもらえるレベルに高めて、クラウドワークスで受託開発で実績積むって感じでプログラミングスキル高めたいな。その後は新卒でエンジニア採用してる企業に就職して3年でCTOとしてスタートアップに参加
— Kotaro Higuchi (@happytarou0228) January 12, 2017
まとめと主観的な話
上で述べて以外にも、個人的にWebエンジニアになりたいと思える理由はいくつかあります。
- 変化があった方が単純に面白くて刺激的
- 若いうちに圧倒的に稼げる
- 単純にエンジニアは信頼できるし話も合う
これらは完全に私の主観ですし、万人に当てはまるものではないですが、共感される方も多いと思います。
45歳以降の収入だけを考えれば大手商社やメガバンに入るのが正解かもしれませんが、若くて体力のあるうちにがっつり稼いで次の投資に回したいと個人的には思うので、エンジニアの方が都合が良いのです。
中年になってもがっつり稼ぎ続けたいと思えば、Webエンジニアの経験を生かして横展開する工夫も必要です。
エンジニアが就活の前に必ず準備しておくべき10のことあとは、各々の人生の目的次第でどうとも変わってきます。上記で述べた理由を全て覆すような人生の目的があるのならあなたはWebエンジニアには向いていません。
もし人生の目的が定まっていないのであれば、万人にとってコスパの良いWebエンジニアという選択を視野に入れてほしいですね。